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タキエンジニアリング株式会社

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油水分離技術 

油の乳化(エマルジョン)とは

通常機械油や切削油、植物油などを、水に投入しますと水と混じり合うことは無く、水と分離した状態になります。

乳化(エマルジョン)とは、この液に機械的力や薬剤を加えることにより、油を微細化し水中に微細な油を分散状態に保った状態のことを言います。

機械的力とは、ミキサーなどの攪拌装置の攪拌力により微細化する方法や、超音波を照射し油を微細化する方法になります。薬剤を使用することとは、親水基と親油基をもつ界面活性剤を使用して水中での油粒子を安定化させたり、アルカリ溶液により油を水となじみやすくする方法となります。

微細な油粒子が分散した液や、界面活性剤が多量に使用して油粒子を分散している液からの油水分離は難しい処理条件と言えます。

乳化油の分離方法(油水分離)

乳化(エマルジョン)状態の油水分離方法には、いくつかの方法があります。

  1. 遠心分離による油水分離。この油水分離方法は、油粒子が比較的大きな液へ使用ができます。油粒子と水粒子の比重差により、水より油を分離する方法となります。
  2. コアレッサーフィルターによる油水分離。コアレッサーフィルターによる油水分離方法は、コアレッサーの濾過面を乳化油分が通過する時に、微細な油が凝集し、大きな塊になる作用を利用して行う油水分離方法になります。
  3. 吸着剤による油水分離。この油水分離方法は、活性炭や微細な細孔があいてる多孔質吸着剤を使用して、油分を吸着し、乳化状態の液から油水分離を行います。
  4. 膜細孔による油水分離。この油水分離方法は、疎水性(親水性)で数十nmの微細な孔が空いているろ過フィルターを使用することにより行います。原水は膜を通過した液と通過できなかった濃縮液に分離され、濃縮液側に油分濃度が高くなった液が回収できます。
  5. 解乳化剤を使用した油水分離。この油水分離方法は、エマルジョン状態の液体に、エマルジョン状態の微細な液体を凝集させ分散状態の油分を分離する方法や、薬剤投入により、液体のPHを変化させて油水分離を行います。

 

油水分離にむいている処理方法は

上記のように、油水分離にはさまざまな方法があります。

それぞれの油水分離対象液により、油水分離方法の仕方がかわってきます。

  • 油粒子が大きい乳化状態の液への油水分離方法。静置して、油が分離するような場合は、静置槽を設けて油水分離する方法が安価な方法であります。静置しても分離しないが、油粒子が大きな乳化液の場合は、遠心分離やコアレッサーフィルターでの油水分離が比較的簡単に行える方法であります。
  • 油粒子が微細である乳化状態の液への油水分離方法。この場合、上記の油水分離方法では分離が困難となります。この場合での油水分離方法は、吸着剤や微細な孔が空いているフィルターを使用した油水分離方法が適している方法となります。
  • アルカリや界面活性剤の薬液処理により乳化状態となっている液への油水分離方法。この場合の油水分離方法は、解乳化剤(エマルジョンブレーカー)を使用したような油水分離方法が適しています。
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