本油水分離材は、水中に微粒子となり分散・乳化状態となっている油粒子を効率よく凝集し、乳化状態から浮上油と分離する油水分離材となります。
この分離濾過材をフィルタシェルルに充填しますと、油水分離フィルターとなり、インラインで油水分離をすることができます。
水中に分散した乳化油を油水分離材の層に通液させますと、水中で微小粒子として分散し油水分離が困難である油は、油水分離材の表面に付着します。
油水分離材表面には微細な油粒子が徐々に付着し、凝集していき、ある一定の大きさになりますと、油水分離材表面より剥がれて、油水分離剤層より流出していきます。油水分離材層より流出した油粒子は凝集し肥大化した状態となり、水との比重差により水と分離して、浮上油となります。
このようにして、分散して乳化状態であった油は、油水分離状態となります。
この層をフィルター状にしますと、油水分離フィルターとなり、インラインで油水分離濾過ができます。
油水分離は、工場で使用されるさまざまな場面で必要となってきます。
例えば、工場では金属などの切削加工をした場合、金属表面に油分が付着し、それを洗浄する必要があります。金属表面の油は洗浄水側に移行すると同時に洗浄水中の油分濃度が高くなってきます。通常は油分濃度が一定以上になれば、洗浄水を排水し新液に交換します。市販されています油水分離方法であるコアレッサーフィルター・活性炭油吸着フィルターでは、界面活性剤が混入している液や油粒子がミクロン以下の微細粒子になっている油などは油水分離が困難になります。
当社の油水分離材は、特殊な繊維となりますので、界面活性剤が混入している液やミクロン以下の微細粒子となった油なども油水分離することができます。当社の油水分離材をろ過材を充填するフィルターカートリッジシェルに充填しますと、油水分離フィルターとなり薬剤を使用しなくても油水分離がおこなえるようになります。
このほかにも油水分離フィルターではありませんが、コンプレッサードレン排水中の乳化油を吸着するろ過材・機械油を吸着する濾過材でありますゼータマックスフィルターなどもございます。また、コンプレッサードレン排水の吸着処理実験や機械油の吸着処理実験もご参照ください。