水道水は、河川水・地下水・ダム水などを浄水場で浄化処理されて、厚生労働省の水質基準をクリアした水になります。浄水場から各家庭へ供給される場合は、最近の繁殖を防ぐために塩素処理を行って送液されます。水道水の取水場所は、河川水やダム水、地下水などになります。
地下水は、地層を長年通過してきた水になります。
元は雨水が地表に降り注いだ水となりますので、固形分が多くある水となりますが、地層を長年通過していく間に固形分はほとんどろ過されます。
固形分のかわりに、地層と接触している時間が長くなりますので、地層の影響を大きく受け、石灰岩地帯では通過した液体はカルシウム濃度が高くなり、火山層ではシリカ濃度が高くなり、溶解性イオンが河川水と比較して高くなる傾向になります。
また、地下水は河川水のように酸素と常に接触していないので、酸素が不十分な状態になるので鉄やマンガンは溶解状態になります。
したがって、地下水を何らかのろ過装置や工場設備に利用しようとした場合、溶解成分の処置を十分に検討することが必要となります。
河川水は、雨水と地下水が流入してきます。そのため、水質変動が大きくなります。
雨が降れば、固形分濃度が高くなります。また、山林から流入する水にはフミン質系の有機質が含まれる場合も有り、工場排水の影響を受ける場合もあります。
河川水をろ過装置や工場設備に利用しようとした場合は、前処理で固形分濃度対策を検討する必要があります。